ラインレギュレーション

  • Line Regulation      
  • 电源调整率      
  • 라인레귤레이션

電気電子機器や能動部品は、何らかの電源を必要とする。一般的には商用電源やACアダプタ(直流電源)、電池が使用される。これらの電源は、常に一定電圧ということはなく、商用電源では時間帯や消費電力、地域などによって変化する。また、電池では消耗するにつれて電圧が低下する。
電源電圧の変動によって機器や部品は何らかの影響を受け、その結果、機器や部品の出力に変動が現れる。
このときの変動の割合をラインレギュレーション(電源変動、入力電圧変動)という。

出力の変動といっても、機器や部品によっていろいろな出力性能がある。

  • ACアダプタや直流電源:出力直流電圧など
  • 発振器、交流電源:出力電圧、周波数、ひずみ率など

ACアダプタは、非安定化電源タイプと安定化電源タイプとがあり、非安定化電源タイプは商用電源の変動の影響を100%受ける。
計測器は、内部回路を駆動する直流安定化電源を内蔵しているので、商用電源の影響を受けることは少ない。
一般的な電子計測器では、影響が少ないため、仕様にラインレギュレーションの規定がないことが多い。
メーカでは、定格電源電圧範囲内で機器が影響を受けていないことを確認して出荷している。

発振器や直流電源、交流電源などの出力電圧のラインレギュレーションは、下式で表される。

ラインレギュレーション計算式

ER:定格電源電圧時の出力電圧
EM:定格電源電圧の上限又は下限時の出力電圧

当社製交流電源の出力電圧ラインレギュレーション仕様は、0.1%~0.2%程度である。

Topics  安定化電源のラインレギュレーション

ラインレギュレーション(入力電圧変動)は、ロードレギュレーション(出力電流変動、負荷変動)や周囲温度変動と共に、安定化電源やアンプ(増幅器)の出力電圧(電流)安定度を示すものさしとして使われます。
一般的な交流安定化電源は、まず入力電圧(商用電源)を直流電圧(一定値)に変換します。ここでは、入力電圧が変わっても直流電圧があまり変わらないようフィードバック技術を用いて安定化を行っています。次にこの直流電圧を、出力電圧(電流)となる交流または直流に変換します。ラインレギュレーションの良いものは、入力電圧の変動を抑えられた直流電圧を用いて、更にこの直流電圧の変動が出力に影響しない工夫がされています。このため入力電圧の変動が出力に現れにくくなっています。

たとえ入力電圧は下がっても出力は影響を受けない

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