販売終了
高速バイポーラ電源BA4825
概要
DC~最高2MHzの広帯域・高速・高出力電圧を実現。
さまざまなデバイスをラクラク駆動する安定した出力を提供。
BA4825は、直流から最高2MHzまでの信号を扱うことができる広帯域・高速・高電圧(最大300Vp-p)のバイポーラ (正負両極性) 出力可能な電力増幅器です。
一般の直流電源が一方向の電流しか供給できないのに対して、BA4825の動作領域は4象限にわたるため、正負の電圧はもちろん、電流のソース (供給)・シンク (吸収) が可能です。
主な特長
- 広帯域 DC~2MHz
- 高出力電圧/電流 100Vrms (300Vp-p)、0.5Arms
- 高スルーレート 500V/μs
- 低出力インピーダンス 0.5Ω+1.5μH以下 (typ.)
- バイポーラ出力 正負の電圧・電流の供給 (ソース)・吸収 (シンク) が可能な4象限動作
- 多彩な機能 出力極性切換機能、出力オン/オフの外部制御、DCオフセット調整機能など
- 本製品は電波法第100条の規定により、総務大臣の使用許可を必要とする「高周波利用設備」に該当します (周波数10kHzで、出力電力50Wを超えて使用する場合)。許可申請の詳細については、管轄の総合通信局にお問い合わせください。
特長
容量性・誘導性負荷に対応
一般的に、コンデンサやコイルを含んだ負荷を交流で駆動すると、負荷側から電流が逆流します。この場合、通常の電源や増幅器ではドライブできないことがあります。BA4825なら、電圧と電流の向きが反対になるシンク(吸収)でも動作しますので、圧電素子やソレノイドなどの容量性・誘導性負荷にも安定して動作(出力)します。
広帯域・高速・高電圧
BA4825は、DC~2MHzと最大300Vp-pの高電圧出力により、大型の圧電素子など容量性負荷も余裕をもってドライブできます。直流から出力できるため、オフセットが加わった波形や正負非対称波形の増幅も容易に行えます。
低出力インピーダンス
全帯域にわたって極めて低い出力インピーダンス(0.5Ω+1.5μH以下typ.)を保っています。負荷を接続することによって起こる電圧降下を最少に抑えて本器の持つパワーを最大限に引き出すことができます。
多彩な機能
- 出力範囲を変更できるレンジシフト機能
- 出力に直流(バイアス)を加算できるDCバイアス加算機能
- 出力に含まれるDCオフセットをゼロにできるDCオフセット調整機能
- 出力電圧モニタ端子 (BNC, モニタ比1/100) 、モニタメータ (出力電圧/電流切換え表示) を装備
- 出力オン/オフをパネルスイッチまたは外部から制御可能
- 出力極性切換機能(INVT)により、同相アンプにすることも逆相アンプにすることも可能。逆相出力を利用すれば、BAシリーズを2台使用して出力電圧と電力を2倍にするBTL*接続も容易
- 入力はA, Bの2系統、入力の切換えや加算がワンタッチでOK
- 入力インピーダンスを50Ω/10kΩに切換え可能
- 電源投入時の設定をリアパネルのDIPスイッチで設定可能
- 電源入力はワールドワイド対応のAC100V~230V
- Balanced Transformeriess
アプリケーション
- 圧電素子の駆動・評価
- 超音波モータの駆動・評価
- 信号発生器・パルスジェネレータのパワーアンプとして
- 磁性材料の磁化特性 (B-Hカーブ) 測定
- ナノテク・MEMS分野における弾性表面波モータ・櫛歯型電極の駆動
- コンデンサの高調波リップル試験
- インクジェット応用技術の開発
- ダイオード・SCRなどの半導体特性試験
- リレー、スイッチなどの特性試験
- ICカードの研究・開発
- 先端技術分野における研究開発・実験用駆動アンプ など
圧電素子の駆動・評価
圧電インバータ、圧電アクチュエータ等に使用する圧電素子を駆動・評価する場合、高電圧・高速性が求められます。
BA4825は、高電圧出力に加え、出力インピーダンスが極めて小さいため、静電容量の大きな圧電素子でも良好なステップ応答が得られます。
関連製品
- 圧電素子専用ドライバをご用意 ― 共振点追尾機能・インピーダンス計測機能搭載 高周波共振点追尾ピエゾドライバ PD6705M
- 基本性能を追求した、組み込み用小型ピエゾドライバ PD-206-150P/PD-206-150B
超音波モータの駆動・評価
設計した超音波モータをモータドライバなしで駆動するため、信号発生器とBA4825を組み合わせて試験を行います。
BA4825は高速・広帯域で、安定した電圧出力が可能なので、周波数・位相・振幅などを変化させながら、最適な駆動条件を見つけることができます。
信号発生器・パルスジェネレータのパワーアンプとして
パワーデバイスなどの評価では、広帯域・高電圧・大電流での性能評価が行われます。
BA4825の広帯域・高速・高電圧出力等により、各種波形、パルスパターン、さらには任意波形によるデバイスの評価・試験が可能です。
磁性材料の磁化特性 (B-Hカーブ) 測定
フェライトやアモルファスなど磁性体のB-Hカーブの測定に使用することができます。
BA4825は、B-Hカーブ測定に必要な高い周波数 (50MHz)、高電圧出力、誘導性負荷に対する高い安定性を備えていますので、再現性に優れた測定が行えます。
仕様
外形寸法
仕様
周波数
周波数帯域 | DC~2MHz |
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出力
最大出力電圧 |
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定格出力電流 | 0.5Arms (±150Vレンジ、定格抵抗負荷 200Ω) |
出力電力 | 50W(定格時) 最大150W |
動作モード | 定電圧(CV) |
出力極性 | 同相または逆相(パネル面スイッチにて切換え) |
小振幅周波数特性 | DC~100kHz ±0.5dB 100kHz~2MHz +1,-3dB 条件:出力振幅 20Vrms、1kHz基準 |
利得設定機能 | 固定 : ×1, ×10, ×20, ×50 可変 : ×1(CAL)~×3連続 設定利得は固定×可変となる |
スルーレート | 500V/μs以上 |
出力DCオフセット | 調整範囲:±0.5V以上(入力端子短絡) |
出力DCバイアス | ±200V以上 フロントパネルのスイッチによりオン/オフ可能 |
出力インピーダンス | 0.5Ω+1.5μH 以下(typ.) |
出力端子 | BNCコネクタ(フロントパネル)、Lo側は筐体に接地 |
モニタ出力 | 出力電圧の1/100, 同相 |
モニタメータ | 出力電圧または出力電流を表示(スイッチ切換え) |
出力オン/オフ | フロントパネルのスイッチ、または外部制御入力 |
入力
最大入力電圧 | ±10V |
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端子数 | 2(A入力:フロントパネル、B入力:リアパネル) (入力形式は、A入力, B入力、またはA入力+B入力) |
入力端子 | BNCコネクタ、Lo側は筐体に接地 |
入力インピーダンス | 50Ω/10kΩ切換え |
その他
保護機能 | 出力過電流、出力過電圧、電源部異常、内部温度異常 |
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外部制御入出力 | 出力オン/オフ ほか |
電源投入時設定 | 電源投入時の設定をリアパネルのDIPスイッチで設定(BA4825は10項目、BA4850は4項目) |
電源入力 | AC100V~230V±10% (ただし250V以下)、50Hz/60Hz ±2Hz |
消費電力 | 350VA以下 |
動作温度・湿度範囲 | 0~+40℃、5~85%RH(ただし、絶対湿度は1~25g/m3、結露がないこと) |
外形寸法(mm) | 258(W)×132.5(H)×390(D)(突起物を含まず) |
質 量 | 約7kg |
出力電圧・電流範囲
外形寸法
価格表
オプション情報
本体
BA4825 高速バイポーラ電源
販売終了しました
付属品
- 取扱説明書 1
- 電源コードセット(仕向地別,国内向けは7A/125V) 1
オプション
オプションはありません。