電磁誘導
- Electromagnetic Induction
- 电磁感应
- 전자기 유도
電磁誘導とは、磁束が変動する環境下に存在する導体に電位差(電圧)が生じる現象である。この電磁誘導を動作原理とする電気機器には、発電機やインダクションモータ、トランス、IH調理器、非接触充電器などがある。
微少信号の計測では、外部雑音の影響を受けないようにすることが大事であるが、電磁誘導によっても雑音が混入するため対策が必要である。
雑音源で発生した磁束が信号回路に鎖交すると、電磁誘導作用によって雑音が混入する。
雑音源の電流In(周波数fn)が相互インダクタンスMで結合すると、誘導される雑音電圧の大きさは次の値になる。
Vn = 2πfn・M・In (Mは磁束が鎖交する割合に比例する。)
高い周波数では、継ぎ目のない導体で覆うと磁気シールドの効果がある。
低い周波数では、パーマロイなどの透磁率の高い高価な材料が必要なので、誘導を受ける実効ループ面積を小さくするのが実用的である。
具体的には、次のような対策をとる。
- 信号ケーブルを撚る
- カッド撚りにする
- 同軸構造にする
- 接地面に這わせる
雑音源側のケーブルも同様である。
また、磁束の強いところを避け、磁束と交わる面積が小さくなるように配線する。