プリアンプ(前置増幅器)
- Preamplifier
- 前置放大器
- 프리앰프
プリアンプは大別すると、計測機器の入力部で用いられるタイプと、単体で信号源のそばに設置するタイプがある。いずれも微小信号を扱うが、信号源が微小信号で、かつ出力インピーダンスが高い場合は、信号源のそばにプリアンプを設置するとよい結果が得られる(下図参照)。
信号源の出力インピーダンスが高いとノイズ等の外乱の影響を受けやすい。そのため、信号源のそばにプリアンプを設置することで出力インピーダンスを下げるとともに、信号レベルを高めてS/Nのよい測定ができる。
プリアンプの最大の使命は、入力信号を忠実に増幅することにある。そのためには、
- 周波数帯域が必要十分
- ひずみが小さい
- 入力換算ノイズが小さい
- 入力インピーダンスが高い
- 出力インピーダンスが低い
などの性能が必要である。
選択にあたっては、増幅したい信号のレベルや周波数範囲、利得、入出力インピーダンス、入力モード(差動入力、片線接地入力、アイソレーション入力)などを考慮して、最適なプリアンプを選ぶ必要がある。
(用語集:差動増幅器、アイソレーションアンプ )