リニアアンプ
- Linear Amplifier
- 线性放大器
- 리니어 앰프
アンプは、出力段のバイアス方式によってA級やAB級などがあるが、A級やAB級などは内部回路が線形に動作するのでリニアアンプと呼ばれている。D級に相当するのがスイッチングアンプである。
リニアアンプの出力段トランジスタの駆動信号が、ベース-エミッタ間電圧VBEより小さいと出力トランジスタは動作できないため、小信号では非直線動作となりひずみが発生する。
小信号でも直線的に動作するように、常に出力段トランジスタにバイアスをかけて動作させるのがA級で、バイアスをかけないのがB級、その中間がAB級である。
小信号での出力波形ひずみの様子を示したのが図1である。
アンプを回路方式によって分類したのが図2である。
リニアアンプは、高品位の出力が得られるが、無負荷でもバイアス電流が流れるので出力段で損失が発生する。
リニアアンプ方式の変換効率は、理想的には約78%になるが、実際の電力増幅器では50%程度が一般的である。
100Wの出力アンプなら、内部でもさらに100W消費していることになる。