ウェーブガイド(導波棒)
- Waveguide
- 导波管
- 도파관
一般的にはマイクロ波の導波管を指すが、ここでは音波を伝達する棒について説明する。
ウェーブガイドは、AE(アコースティックエミッション)の分野では導波棒とも呼ばれており、AEセンサの先端に取り付ける棒状の物体で、AE波をセンサに伝える役目をもっている。
AEセンサを直接取り付けられないような高温下での測定には、セラミックスやステンレス製のウェーブガイドが使用される。
セラミックス製ウェーブガイドは直径20~40mm程度で、長さは必要に応じて300mm~2,000mmのものが製作でき、1,000℃程度でも使用できる。
500℃以下ならステンレス製が使用でき、直径は3~5mmと小さくできる。
ウェーブガイドの先端を円錐状に加工して被測定物に接触させ、ウェーブガイドの反対側に常温用のAEセンサを取り付ける。被測定物で発生したAE信号は、ウェーブガイドを通じてAEセンサに到達する。
土木への応用では、監視領域を広めるために「耳」としてウェーブガイドを用いる。
岩盤ではAE波の減衰が大きいため、ウェーブガイドによって検出できる範囲を広げようというものである。また、ウェーブガイドに音の出やすい材料を使い、土砂の圧力でウェーブガイドがひずむときの音をセンサで拾うという使い方もある。