リファレンスインピーダンスネットワーク(RIN)
- Reference Impedance Network
- 基准阻抗网络
- 레퍼런스 임피던스 네트워크
Reference Impedanceは、基準インピーダンスとか参照インピーダンスと呼ばれ、多方面で用いられている用語である。
ここでは、IEC 60725およびIEC 61000-3-3で用いられている用語として説明する。
IEC 61000-3-3のフリッカの測定において、試験の再現性や信頼性および実使用状態に近づけるため、試験装置の出力インピーダンスを一定にすることが必要である。図の RA 、RN 、XA 、XN がその基準インピーダンスとして規定されている。
これらの基準インピーダンスをシステムにしたものがリファレンスインピーダンスネットワーク(RIN)である。
Topics 電源の出力インピーダンスと基準インピーダンス
フリッカの規制は、白熱電球をちらつかせる電源電流の変化に対する規制です。その電源電流は、基準インピーダンスに対する電圧降下を測定して算出します。具体的な測定点は、供試機器(EUT)の電源コードの先、図のL1相ならL1-N間の電圧です。
そのためRINは、電圧発生器(G)の出力インピーダンスと内部配線ケーブルのインピーダンスも含めて、基準インピーダンスの値にすることが要求されています。基準インピーダンスの値どおりの抵抗とインダクタをあり合わせの電源に接続したのでは、電源の出力インピーダンス分が誤差になってしまいます。
図は単相三相共用のRINですが、単相専用ならRとjXをそれぞれ1個にまとめることができます。
その場合は、R= RA + RN =0.40Ω、jX= jXA + jXN =0.25Ωです。