入力結合
- Input Coupling
- 输入结合
- 입력결합
オシロスコープやFFTアナライザ等、低周波まで測定できる分析器では、必ずといっていいほど入力結合をAC/DCに切り換えできるようになっている。
その目的は、直流分に重畳された小さな交流信号(測定信号)だけを検出するためである。
信号周波数と入力に含まれる直流成分を考慮していずれかを選択する。
AC結合
利点:入力の直流成分が大きくても、測定したい交流信号を大きく増幅できるので、測定誤差を小さくすることができる。
欠点:信号周波数が低くなると、測定誤差が大きくなる、CMRRが低下する、値が落ち着くのに時間がかかるなどの問題が生じることがある。
DC結合
利点:信号周波数が低くても振幅や位相の測定誤差が小さい。信号が変化したとき、交流結合による過渡応答がないので応答が速い。
欠点:入力の直流成分が大きいと、信号交流成分を増幅できないので測定誤差が大きくなる。
Topics 入力結合回路内のハイパスフィルタ
入力結合回路の時定数CとRで決まるハイパスフィルタの遮断周波数は、暗算で容易に求められます。
単位をC(μF)、R(kΩ)、遮断周波数 f(Hz)とすると、f=160/(C・R)
例:C=0.1μF、R=1M(=1000kΩ)とすると f=160/(0.1×1000)=1.6Hz
単位を kΩ、μF、Hzにそろえるところがミソです。
k μ Hz(キロマイクロヘルツ)=160 と覚えます。