絶対感度校正法とは

絶対感度校正法は、非常に大きな金属ブロックを使用して測定を行う『ISO/TR 13115:2011』にて公認された感度校正方法です。
接触法は測定の際に小さな試験片を使用して測定を行う、かつてメーカの出荷データで用いられたこともある方法です。
AEセンサはセンサ内部の振動子の共振特性を利用して測定を行うため、同じセンサを使用した場合でも共振周波数は取り付ける対象の形状により変化します。

下記は、絶対感度校正法と接触法の取り付け形状による違いの例です。

  絶対感度校正法 接触法
AE-901Aの例 共振周波数:約60kHz 共振周波数:約140kHz
センサ取り付けのイメージ センサ取り付けのイメージ センサ取り付けのイメージ

絶対感度校正法では、AEセンサは剛体に取り付けられています。(AE-901Aでは、共振周波数が約60kHz)
接触法は剛体でないものによる測定のため、共振周波数が高く測定される傾向があります。(AE-901Aでは共振周波数が約140kHz)
さらに例えば、100mm×100mmぐらいの金属板を測定する場合では、100kHz前後の共振周波数となることがあります。
このように、薄い板や小さな金属片にセンサを取り付けた場合には、絶対感度校正法と異なる共振周波数となる可能性があります。

校正法については以下の図書もご参照ください。

日本非破壊検査協会 発行
アコースティック・エミッション試験Ⅱ

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