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技術情報

規格トピックス[電源環境関連規格の話題]

 

電源環境関連規格の最近の話題をご紹介します。

■ 2014/4/18 欧州エコデザイン指令(ErP指令)の待機電力規制 
■ 2014/4/18 IEC 61800-3 可変速駆動システム-EMC要求事項および試験方法
■ 2014/4/18 スマートメータ関連規格の動向
■ 2014/4/18 ECE R10 Revision4 車両および車両電力網に関するEMC規格
■  2012/5/31 IEC 61851-21 電気自動車の交流/直流電源への導電接続に関する要求事項
 

 

欧州エコデザイン指令(ErP指令)の待機電力規制   

  • 地球温暖化防止を含む環境配慮設計推進のため、欧州は2009/125/EC(ErP指令)を施行しています。この指令はCEマーキングの要件です。製品分野ごとに実施措置を発行し、規制内容を定めます。

 

  • 規則No 1275/2008(待機モード実施措置)は、家電品とオフィス用機器で待機モードまたはオフモードがある機器を対象に使用中でない機器の消費電力を規制します。

 

  待機電力規制の要求事項

  2010年からの第1段階を経て、2013年から第2段階になりました。

モード 2010年1月7日以降の消費電力 2013年1月7日以降の消費電力
オフモード

1.00W以下

0.50W以下

情報/状態表示がない
待機モード

1.00W以下

0.50W以下

情報/状態表示がある
待機モード

2.00W以下

1.00W以下

オフモード・待機モードの可用性

備える

備える

電力管理機能

要求なし

提供しなければならない

 (規則No 1275/2008 ANNEX IIの規定を表にまとめた)

 

  • 規則No 1275/2008 は、規則No 801/2013により改訂が実施されました。改訂のポイントはネットワークスタンバイなどの適応範囲の追加をはじめ、測定の不確かさの規定が削除となり、EN50564:2011の不確かさの規定に従う形となったことなどです。

 

  • 測定の不確かさの要求事項では、信頼の水準95%で基本的に2%以下です。電源ノイズが大きいと測定困難になる為、測定用電源にはノイズの特に小さい交流安定化電源が必要です。 

  

■ 関連リンク

・ 待機電力試験システム

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EMC規格の体系と、IEC 61000-3、IEC 61000-4、またIECに対応した国内規格 JIS C 61000-3-2に加え、エコデザイン指令についても内容を詳説した技術資料。 →

 

 

IEC 61800-3 可変速駆動システム-EMC要求事項および試験方法 

  • 可変速駆動システムの典型例は、産業用のインバータモータ装置です。EMC指令の整合規格の一つなので、該当する製品のCEマーキングに必要です。 

 

  • IEC 61800-3の試験要求事項はIEC 61000-2-4などから引用があります。試験要求事項と引用される規格は、IEC 61000-2-4 class 3(全高調波ひずみ)、IEC 61000-4-13 class3(個別高調波ひずみ)、IEC 61000-2-4 class 2(電圧変動試験)、IEC 61000-2-4 class 3(三相不平衡試験)、IEC 61000-2-4(周波数変動試験)、IEC 60146-1-1 Class B(転流ノッチ試験)です。

 

  • 上記イミュニティ試験要求事項を含むEN 61800-3:2004/A1:2012(対応国際規IEC 61800-3:2004/A1:2011(EQV))は2014年12月19日から強制となります。

  

■ 関連リンク

・ シミュレーション電源

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EMC規格の体系と、IEC 61000-3、IEC 61000-4、またIECに対応した国内規格 JIS C 61000-3-2について、内容と試験方法を詳説した技術資料。→ 

 

 

スマートメータ関連規格の動向 

  • スマートメータは、計測される電力使用量が買電だけでなく売電も含め電力料金に反映されるため、誤動作や誤計量の原因となる妨害信号に対しても、高いイミュニティが求められます。

 

  • スマートメータの国際規格として、IEC 62052-11:2003やIEC 62052-21:2004 があります。 日本では、国際規格に日本国内の環境を反映させ、JIS C 1271-1:2011、JIS C 1272-1:2011が2011年5月に制定されています。

 

  • インバータやスイッチング電源などにより発生するとされる2kHz~150kHzのディファレンシャルモード妨害は、様々な機器に影響を生じさせる可能性があります。2012年には欧州CENELECによって、ディファレンシャルモード妨害に関する規格として、CLC/TR 50579:2012(スマートメータの2kHz~150kHz差動イミュニティ試験規格)が制定されました。

 

  • 国際規格となるIEC 61000-4-19(2kHzから150kHzまでの伝導ディファレンシャルモード妨害に対するイミュニティ試験)も制定されました。 今後、日本でもスマートメータの普及に伴い、ディファレンシャルモード妨害への注目が高まると考えられています。

 

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EMC規格の体系と、IEC 61000-3、IEC 61000-4、またIECに対応した国内規格 JIS C 61000-3-2について、内容と試験方法を詳説した技術資料。→ 

 

  

ECE R10 Revision4 車両および車両電力網に関するEMC規格   

  • ECE規格は国連欧州経済委員会に属する、自動車基準調和世界フォーラム(フォーラム番号WP.29)が扱う規格です。2012年現在、日本も含め58ヶ国が参加しています。

 

  • 2012年3月に乗り物(vehicle)に関するEMC規格ECE R10が改正されRevision4となりました。
    これまで「車両」のみ扱う規格でしたが、EV・HVの充電など車両単独でなく車両と電力網(vehicle and power grid)に関するEMC試験項目が追加されました。

 

  • EV・HVの交流(充放電)経路における高調波電流測定と電圧変動の測定が必要となっています。この試験方法としてIEC 61000-3-2/IEC 61000-3-11(高調波)、IEC 61000-3-3/IEC 61000-3-12(電圧変化・電圧変動)のEMC試験規格が引用されています。

  

■ 関連リンク

・ シミュレーション電源

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EMC規格の体系と、IEC 61000-3、IEC 61000-4、またIECに対応した国内規格 JIS C 61000-3-2について、内容と試験方法を詳説した技術資料。→ 

 

 

IEC 61851-21 電気自動車の交流/直流電源への導電接続に関する要求事項   

  • ケーブルで接続して充電する電気自動車の充電装置の規格です。
  • 電圧ディップ、短時間停電、高調波イミュニティの要求事項があります。
  • 電圧ディップと短時間停電の試験方法は、IEC 61000-4-11を適用します。高調波イミュニティの試験方法は、多くの場合IEC 61000-4-13の適用が検討されています。
  • 電気自動車の急速な普及に伴い、改訂(ed2)に向けて活発な議論がなされています。

 

■ 関連リンク

・ シミュレーション電源

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EMC規格の体系と、IEC 61000-3、IEC 61000-4、またIECに対応した国内規格 JIS C 61000-3-2について、内容と試験方法を詳説した技術資料。→