株式会社エヌエフ回路設計ブロック
計測なんでもHOTLINE 0120-545838
Google

技術情報

技術用語集

電圧ディップ / 短時間停電

電圧ディップ / 短時間停電

  • Voltage Dips /
    Short Interruptions
  • 电压暂降 / 短时中断
  • 순시전압 저하(DIP) / 순시 정전

 

商用電源は、落雷などの影響により電圧が低下したり、停電したりする場合がある。
電源電圧の一時的な低下や停電によって、機器類に悪影響が及ぶことがないかを試験する方法が、IEC 61000-4-11:2004(電圧ディップ、短時間停電及び電圧変動に対するイミュニティ規格)で規定されている。


IEC 61000-4-11:2004では、各現象を以下のように定めている。

 

● 電圧ディップ(Voltage Dips)
 

電力供給システムのある地点において発生し、短時間で復帰する、規定の電圧ディップしきい値以下への突然の電圧低下。

 

● 短時間停電(Short Interruption)
  電力供給システムのある地点において発生し、短時間で復帰する、規定の短時間停電しきい値以下へのすべての相の突然の電圧低下。

 

いずれの現象も、ほとんどの場合、送電システムに備えられた各種保護機能の働きにより、短い時間で復旧する。
電圧ディップと短時間停電のちがいは、商用電源に生じた障害の影響により、送電システムに備えられた遮断機が動作したかどうかである。
遮断器が動作すると、停電は全ての相に及び、復帰に要する時間も長くなる。これが短時間停電である。
一方、障害が瞬時に消失して遮断器が動作せず、短ければ半周期、長くても数十周期で電圧が復旧するのが、電圧ディップである。

 

IEC規格が規定する試験時間の一例を示す。
電圧ディップの場合、「0%(0.5周期)」「0%(1周期)」「70%(0.5秒)」(クラス2・50Hzの場合)の各現象を被試験器に与える。短時間停電の場合は「0%(5秒)」を同様に与える(クラス2、クラス3の場合)。

 

図1 図2
図1 電圧ディップ 40%・5周期 波形例

図2 電圧ディップ 0%・0.5周期 波形例

 

定義からわかるように、電圧ディップは0%も含め40%や70%といった電圧低下状況が存在しますが、短時間停電は0%のみとなります。
被試験器には、各現象の印加後、使用環境や要求に応じた適切な振る舞いが求められます。詳しくはIEC規格をご参照ください。
なお、商用電源に生じる同様の現象を扱う規格として、主に半導体市場で用いられるSEMI F47があります。SEMI F47は、電圧低下を総称してサグと呼んでいます。

 

関連技術用語

関連リンク

技術資料 最新版 低周波のEMC 2017 無料進呈中