株式会社エヌエフ回路設計ブロック
計測なんでもHOTLINE 0120-545838
Google

交流電源

 

電源環境シミュレータ

ESシリーズ

FAQ

 動作

Q: 使用中にオーバロード[OVERLOAD]と表示されましたが、この意味は?
A:

オーバロードは、電源機器の保護回路が動作していることを表示しています。

Tips

過負荷状態になった場合に、電源機器の保護を最優先に考えれば出力をオフ(出力遮断)することになります。しかし、それでは電力を負荷に供給するという電源の役目を果たすことができません。 

そこで、エヌエフの電源は、オーバロード状態においてもできる限り電力を供給することを目的に保護回路を設計しています。電力供給を優先させるため、出力電圧や出力波形の安定度が犠牲になることがあります。

例えば、出力電圧100Vでオーバロードになった場合は、出力電圧を100V以下に下げます。電圧を下げれば電流も小さくなり、結果として電力が減少します。減少した電力が規定内になれば、保護回路はその状態を保持します。

Q: オーバロード状態が長時間持続しても問題はありませんか?
A:

電源機器が破損にいたるような問題はありません。ただし、負荷に負担がかかる場合があります。

Tips

オーバロード状態で保護回路が動作した場合に[OVERLOAD]ランプが点灯します。

この場合、出力定格が仕様または規定内にあれば、電源機器自体の動作に問題はありません。

仮に保護回路が動作しても出力電力を規定内におさめられない場合、つまり保護回路が限界に達した場合は、安全を優先して出力オフ、または電源機器自体の電源をオフすることがあります。

なお、オーバロード状態では、設定と異なる出力(一般的には保護動作の結果、電圧や電流が設定より小さくなる)が負荷に供給されます。

電源機器に問題がなくても、負荷に設定より小さな電力が供給されることによって、負荷に問題が発生する可能性があるのでご注意ください。

Q: 保護回路が動作した後、オーバロード状態が解消した場合の動作は?
A:

オーバロードの要因がなくなれば自動復帰します。

Tips

例えば、モータ負荷では起動時に大きな突入電流が流れ、保護回路が動作して再びオーバロード状態になることがあります。

しかし、モータが回転するにつれて電流が減少すれば、保護回路が動作を停止し、自動的に正常状態に復帰します。

逆に、すぐに出力をオフにしてしまう保護回路ではないので、モータの動作用電源として使用する場合に、突入電流のために用意する電源容量を小さくできます。

Q: 保護回路の詳細な動作は規定されていますか?
A:

規定されていますが、オーバロードになる条件によって動作は異なります。

同じオーバロードになる場合でも、ゆっくりとオーバロードになった場合と急激にオーバロードになった場合では、保護回路の動作が異なる場合があります。

Q: 電源オン直後または電源オフ直後に、前面下部の電源パイロットランプが点滅しますが?
A: 数秒から数十秒の点滅であれば正常な動作です。

Tips

ランプ点滅は機器の内部電源回路が準備状態であることを示します。電源オフ時は内部電源回路の高電圧を安全な電圧にまで低下させるために必要な時間です。電源オフ時の電圧設定などによって点滅時間が異なる場合があります。 

なお、数十秒経過しても点滅が継続する場合は、内部回路が異常になっている可能性があります。

その際は当社または当社販売代理店までご連絡ください。

Q: 負荷を接続していないのに[OVERLOAD]ランプが点灯しますが?
A: [OVERLOAD]は過負荷状態の表示ですが、内部回路の都合で負荷が接続されていない場合でも、[OVERLOAD]が点灯することがあります。

以下がその代表例です。ご確認ください。

Tips

リモートセンシング機能を使用しているが、センシングケーブルを接続していない、またはケーブルが外れている。

→リモートセンシングケーブルを正しく接続する。または、リモートセンシング機能を使用しない(背面パネルの「SENS」切り替えスイッチをINTに設定します)。

ブースタ機を接続して4kVA以上の場合に、ブースタケーブル(ES電源間に接続される制御ケーブル)を接続していない、またはケーブルが外れている。

→ブースタケーブルは背面の上部と下部の2箇所に必要です。接続を確認してください。

ブースタ機を接続して4kVA以上の場合に、出力配線を接続していない、または配線が外れている。

→出力の配線を確認してください。

並列接続なので、マスタ機とブースタ機のHi側出力配線すべてと負荷とを接続する必要があります。Lo側出力も同様に接続します。

 

上記の内容を確認しても[OVERLOAD]が点灯する場合は、内部回路が異常になっている可能性があります。

その際は当社または当社販売代理店までご連絡ください。

なお、意図的に接続や設定を変更していなくても、移動や配線変更時に意図せず誤った設定にしてしまったという事例も発生していますので、今一度各項目をご確認ください。

 外部入力

Q: 外部発振器の信号を増幅して出力することは可能ですか?
A:

可能です。

※2015年以前にご購入の場合外部信号入力オプションを追加することで可能となります。

Q: 外部信号入力を使用する際の増幅率(利得)はどれくらいですか?
A:

出力レンジにかかわらず100倍です。

たとえば1Vrmsを入力した場合は、100Vレンジでも200Vレンジでも100Vrmsの出力となります。

Q: スイッチを外部信号入力に切り替えても、内部信号動作のままですが?
A:

電源動作中にスイッチを切り替えても無効です。

Tips

電源投入時のスイッチの状態を読み込んで判断します。したがって、電源動作途中での外部信号入力の切り替えはできません。

いったん電源をオフにしてから外部信号入力スイッチを切り替え、再度電源をオンすると切り替えが有効になります。

Q: 外部信号を入力すると波形が連続的にひずむのですが?
A:

外部入力から3Vrms以上、または1kHz以上の信号を入力した場合は波形がひずむことがあります。

Tips

外部入力の場合も最大出力は本体の仕様で制限されます。
最大出力電圧は300Vrms、最大出力周波数は1kHzです。
したがって、外部入力から3Vrms以上、または1kHz以上の信号は入力しないでください。
過大信号を入力すると本体が破損する可能性があります。最大出力仕様を超えないようにしてください。

Q: 外部信号を入力または変化させた場合、その直後の波形だけがひずみます。異常でしょうか?
A:

外部信号の変化に内部直流電源がすばやく追従できないとひずみます。

内部直流電源電圧を最大出力電圧に対応した値に設定するとひずみません。

Tips

内部直流電源の電圧値設定

コントーローラの「QUICK CHANGE」「SEL」キーで出力電圧の最大値(ピーク値)を設定します。その後、「QUICK CHANGE」「ENBL」キーを押します。内部直流電源電圧が、設定された出力最大値に対応した値になるため、波形ひずみは解消されます。

詳細は取扱説明書の「外部入力」項目をご覧ください。

Q: 外部入力使用時に電圧リミット機能や周波数リミット機能は使用できますか?
A:

使用できません。リミット機能は内部信号使用時にだけ有効です。

Q: 外部入力設定にすると、コントローラに「----」と表示されます。異常でしょうか?
A:

異常ではありません。

コントローラからの設定ができませんので、設定モードでは電圧と周波数が「----」と表示されます。

Tips

計測機能は外部入力でも有効ですので、「SET/MEAS」キーで計測モードにすれば、電圧などの計測値が表示されます。

なお、周波数の計測機能はありませんので、周波数表示はできません。

 電圧急変機能 

Q: 出力電圧を「定常100V → 短時間80V → 定常100Vに復帰」と変更する動作は電源本体だけで可能ですか?
A:

可能です。

「電圧を1回急変して元の電圧に戻る」という電圧急変動作であれば、本体の電圧急変機能で実行できます。

Tips

本体パネル面で急変時の電圧・急変継続時間・急変開始位相の三つのパラメタを設定することができます。

急変は、同じく本体パネルにある急変スタートキーを押すことによって開始されます。

なお、急変回数を複数回とする場合や、急変後の電圧が急変前と異なる場合など、多少複雑な条件では本体だけで実行できず、リモートターミナル(オプション)などからの制御が必要です。

Q: 出力オン時の位相設定はできますか?
A:

電圧急変(QC)機能を使用することで可能になります。

出力オン/オフキーは位相とは無関係に動作しますので、位相設定はできません。

Tips

QC機能で電圧・投入位相を設定すれば、任意の電圧・任意の位相での出力オンが可能です(例えば、定常電圧0V・急変電圧100V・急変位相90度に設定すれば、突入電流が最大となる状態を模擬できます。)。

本体のQC機能だけで、この設定は可能です。ただし、急変時間の最大が600秒という制限があります。

位相を設定して電源を投入し、600秒以上連続出力したい場合は、本体だけではできません。

リモートターミナル(オプション)などを使用して、急変時間を無限大の設定にする必要があります。

Q: 突入電流の測定はできますか?
A:

ピーク電流の測定はできますが、最大ピーク電流を保持する測定はできません。

Tips

突入電流を流すための「位相90度での出力オン」は上記の電圧急変機能で可能です。

そのため、突入電流を測定する機器を別途用意していただければ、突入電流測定用電源として使用できます。

なお、当社のプログラマブル交流電源EC750SA/EC1000SAおよびDPシリーズは突入電流の測定が可能です。

Q: 急変する瞬間をオシロスコープで観測したいのですが?
A:

急変動作に同期した信号が出力されますので、これをオシロスコープのトリガ信号とすれば急変の瞬間を観測できます。

Tips

背面にある「QC SYNC OUT」コネクタから通常はHi、急変期間中はLoとなる信号が出力されます。この信号をオシロスコープのトリガ信号として使用すれば、急変の瞬間を容易に観測できます。
コネクタ形状はBNC、信号はTTLレベルです。
なお、この信号の電位はシャーシGNDとなっており、出力の電位とは異なります。
オシロスコープなどで観測する際は、電位にご注意ください。

 その他機能

Q: 電流を特定の値で制限するようなリミット機能はありますか?
A:

電流リミット機能はありません。リミット機能は電圧および周波数だけです。

Q: プレシジョンモードとハイスタビリティモードとの違いはなんですか?
A:

通常はプレシジョンモードでお使いください。

ハイスタビリティモードは、容量性負荷に対してプレシジョンモードより安定に動作します。

Tips

出力に大容量のコンデンサを接続する場合は、ハイスタビリティモードをお使いください。

例えば、電源出力に非常に強力なラインフィルタを接続する場合は、ハイスタビリティモードをおすすめします。

接続可能な容量は、ハイスタビリティモードで1000μF以下、プレシジョンモードで20μF以下です。

ただし大容量負荷でも安定に動作させるために、ハイスタビリティモードの一部の性能がプレシジョンモードより劣っております。

該当する性能は、「ロードレギュレーション(±0.5%→±1.0%)」「ピーク最大出力電流(実効値の3.5倍→2.7倍)」です。

Q: 出力オフ時に計測モードにすると電圧計測ができます。オフなのに出力されているのですか?
A:

内部では常時電圧が発生しており、その電圧を測定しているためです。

出力オフ時は出力端子からは出力されていません。

出力をオンする前に電圧値を確認したいという要望に対応しています。

Q: 出力オフ時は実際に出力回路を遮断しているのですか?
A:

機器内部の機械式リレーで物理的に遮断しております。

出力オフであっても、内部の回路は設定された電圧を出力しています。