アイソレーションアンプ5325
¥312,000(税抜)
概要
DC~1MHz、7000V耐圧、IMRR 180dBの絶縁増幅器
5325は、入力と出力が電気的に絶縁された広帯域、低雑音、高利得、高耐圧のアイソレーションアンプです。
高電圧上の信号検出や基準電位の異なる装置間のインタフェースに、また、外部ノイズに対する測定器入力の雑音防止対策(接地の分離)に適しています。
- 広帯域 DC~1MHz
- 高利得 0.1~1000倍
- 低雑音 入力換算雑音15nV/√Hz(typ.)
- 高耐圧 7000Vpeak (1分間)、2800Vpeak (連続)、
- 信号除去比(IMRR):180dB以上、リーケージ電流:3μA
- ローパスフィルタ内蔵 1kHz, 10kHz, 100kHz(位相直線)
特長
高耐圧
7000Vpeak 1分間、2800Vpeak連続の耐圧が保証されています。そのうえ、信号除去比(IMRR)180dB以上、リーケージ電流3μA以下など、優れたアイソレーション特性を有しています。
低雑音
アイソレーションアンプとしてこれまでにない低雑音を目指して、入力換算雑音15nV/ √Hzを実現しました。
リニアリティやドリフト特性もノンアイソレーションの計測用増幅器とほぼ同等の値をクリアしています。
広帯域
DCから1MHzと広帯域ですので、高速度のパルス信号にも対応できます。また、不必要な信号は、内蔵されたローパスフィルタで除去できます。
コンパクト
ボディはラックへの組込み時に2台並んでピッタリ収まるハーフラックサイズ。多チャネルのシステムでもスッキリとセットアップできます。
アイソレーションアンプについて
アイソレーションアンプは、入力と出力のグラウンド間を絶縁した増幅器です。差動増幅器や入力トランスのもつコモンモード雑音の排除能力をさらに拡大させた増幅器であると考えることもできます。即ち、大きなコモンモード電圧(アイソレーションアンプではアイソレーションモード電圧と呼ぶ)に耐えるほか、その除去率(IMRR)も大きく取れ、両グラウンド間を流れる電流(リーケージ電流)はごく僅かです。このため、アイソレーションアンプは、センサと測定機器のグラウンド電位が異なる場合や、グラウンドに大電流が流れる装置の近傍で微少信号を計測する場合、ディジタルとアナログの混在するシステムの中で特定のアナログ回路のグラウンドをクリーンに保ちたい場合、また、グラウンドから浮いた2点間の電位差を測定する場合などに使用されます。
アプリケーション
高電圧中の電圧検出に
5325は、2800Vpeak(±2000V DC)のアイソレーション電圧があります。したがって、高電圧中の電圧検出が可能です。
1000Vの中の1Vを検出する場合、測定端子間の電位差が1Vでも、グラウンドから999Vの電位差がある場所では、感電等の危険があります。このアイソレーションアンプ5325を使用することにより、グラウンドからの電位差を0Vにして、測定端子間のみの電圧を安全に取り出すことができます。これにより、この後の信号処理が簡単に行えます。
アナログ系とディジタル系のグラウンド分離に
5325のアイソレーションインピーダンスが10GΩ以上あります。これにより、入力部と出力部の分離が可能となります。
アナログ回路とディジタル回路が各々にノイズ等が影響しているとき、本器を用いてその信号(各グラウンド)を分離することにより、影響を与えないようにすることができます。
例えば、小さな信号の検出時にコンピュータ等のディジタル機器のクロックノイズの影響を受け、アナログ回路にノイズが入り込んでしまう場合、検出する信号のみをディジタル系の回路に送り、アナログ系のグラウンドをディジタル系のグラウンドと電気的に分離することで、ディジタルクロックによるノイズの影響を防ぐことができます。
また、その逆で、アナログ系で、大電力機器を使用している場合、アナログ系からディジタル系へのノイズ等が影響し、ディジタル系の機器が誤動作する場合にもアナログ系のグラウンドとディジタル系のグラウンドを分離することで、ディジタル機器の誤動作を防ぐことができます。
アイソレーションインピーダンスが10GΩ, 50pFなので、高周波成分を含むパルス状のノイズでも、グラウンドの分離が可能です。
仕様
外形寸法
価格表
オプション情報
本体
5325 アイソレーションアンプ
¥312,000(税抜)
付属品
- 取扱説明書 1
- 電源コード(3極,2m) 1
- ヒューズ(0.5A/250Vタイムラグ,φ5.2×20mm) 1
- 信号ケーブル(BNC-BNC,50Ω,1m) 2
オプション
オプションはありません。
- ラックマウント金具が必要な場合はご相談ください。